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西遊記には数多くの仙人、妖怪、魔王、化け物が登場します。言うまでもなく、「西遊記」で三蔵法師の3人の弟子である孫悟空(そんごくう)、猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)も妖怪です。妖怪には良い妖怪と悪い妖怪があります。三蔵法師は3人の弟子の助けがなければ、インドへの旅の目的を果たすことはできません。ここでは三蔵法師の弟子と戦う「西遊記で印象深い敵妖怪」についてご紹介します。

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西遊記

西遊記に登場する敵・妖怪

西遊記の巨大敵妖怪「黒大王(こくだいおう)」

黒大王は「西遊記」で、黒風山の黒風洞で長年の修練を経た妖怪として登場します。術が高く、体が大きいわりには動きが早いです。三蔵法師(さんぞうほうし)の宝である袈裟(けさ)をぬすみます。孫悟空(そんごくう)が黒大王から袈裟を奪い取るため、何度も戦いますがうまくいかず、南海観音菩薩(なんかいかんのんぼさつ)の手を借ります。南海観音菩薩は黒大王に仙丹(せんたん)を飲ませ、黒大王の正体をあばきました。孫悟空は三蔵法師の袈裟を取り戻し、黒大王は南海観音菩薩の導きで仏門に入ります。

黄風大王(こうふうだいおう)

黄風大王は「西遊記」で元は霊山の鼠(ネズミ)でしたが、精油を盗んで食べたことが金鉱にばれることを恐れ、黄風山に行って妖怪となりました。黄風大王は奇妙な妖術で孫悟空と猪八戒(ちょはっかい)をだまし、三蔵法師を捕まえます。三蔵法師の肉を食べると不老長寿できることは、誰もがよく知っていました。

南山大王(なんざんだいおう)

南山大王は「西遊記」で、元は豹(ヒョウ)でしたが長年の修練を経て妖怪として登場します。妖術が高く、もと豹であったせいか大変攻撃的です。妖術を使って三蔵法師を捕まえますが、孫悟空と猪八戒にやっつけられます。三蔵法師を助けるために孫悟空は、ネズミに変身したり、アリに変身したり、忙しく走り回ります。孫悟空が色んなものに化ける部分が多いため、西遊記の小説の中でもで大変面白い話のひとつとして数えられます。

黒水河神(こくすいかしん)

黒水河神は三蔵法師の肉を食べれば不老長寿できることを知り、妖術を使って三蔵法師と猪八戒を捕まえます。黒水河神の正体(「西遊記」で、四海竜王の甥に当たります)を知った孫悟空は、四海竜宮に行って龍王に太子を派遣し、黒水河神を捕まえるよう命じます。三蔵法師はまた孫悟空に助けられます。

黄眉大王(こうびだいおう)

黄眉大王は、「西遊記」で小雷音寺を作って三蔵法師一行を待ち受ける魔王として登場します。黄眉大王はもと弥勒菩薩に仕える黄眉童子でしたが、大胆にも弥勒菩薩の「何でも吸い込む宝の袋」などを始め幾つかの宝をぬすみます。孫悟空はスイカの種に変身し、魔王のお腹に入り黄眉大王を征服し三蔵法師を助けます。

西遊記で孫悟空に化けた敵妖怪「六耳び猴(ろくじびこう)」

六耳び猴は、「西遊記」で妖術が非常に高い妖怪として登場します。三蔵法師が孫悟空を追い払った絶好のチャンスを掴んで、孫悟空に変身し、三蔵法師は大変な面に遭わせます。三蔵法師の宝をぬすみますが、孫悟空のせいにし、また孫悟空の「花果山」を制覇します。孫悟空は六耳び猴と何度も戦いますが、勝負がつきません。如来仏祖が現れ、孫悟空を助けます。六耳び猴が小さな蜂になって逃げるところを如来仏祖(如来仏とも言う)が鉢で掴み取ります。

通天河の老い亀(つうてんがのおいがめ)

「西遊記」で通天河の老い亀は、もとは菩薩の池の金魚でしたが、毎日池から頭を出して菩薩が御経を詠むのを聞くうちに、妖術を覚え主に子供を食べる妖怪として登場します。三蔵法師が河の真ん中まで歩いて行った時、通天河の老い亀に捕まえてしまいます。三蔵法師が危機一髪の瞬間、観音菩薩が助けに現れます。

九霊元聖(きゅうれいげんせい)

九霊元聖は、孫悟空が大変な思いをして退治した魔王、西遊記に登場する妖怪たちの中で一番妖術が高いとされています。九霊元聖は九個の頭を持つ妖怪ですが、孫悟空は分身の術を使ってやっとやっつけることができます。

西遊記の子供妖怪「紅孩児(こうがいじ)」

紅孩児は西遊記で「牛魔王」と「羅刹女」の息子として登場します。紅孩児は火焔山で300年の修行を積んだ武術が高い妖怪ですが、西遊記では7、8歳の子供として描かれています。「三昧真火の術(さんまいしんかのじゅつ)」を持っている紅孩児は、戦う時には口から火を出し、鼻からは煙を出したりして手強い妖怪です。三蔵法師の肉を食べれば不老長寿することを知り、強い風を引き起こして三蔵法師を捕まえ、猪八戒を騙し取ります。孫悟空は紅孩児と戦いますが、勝負がつかず観音菩薩に助けを求めます。紅孩児は観音菩薩に征服され、観音菩薩の善財童子(中国語でshancaitongziと発音)になります。

独角じ大王(どくかくじだいおう)

独角じ大王は、「西遊記」で数多く登場する妖怪の中でも重要な妖怪の一つです。中国に旅行に行った友人から「大鬧天宮」、「紅孩児」、「三打白骨精」、「黒風洞黒大王」、「独角じ大王」五編の話が一冊の絵本になっている「西遊記」をお土産でいただいたことがあります。カラーが多く、文字が少ないので中国語が分からない人でも内容が分かります。絵が非常にリアルなのでとても楽しい絵本ですよ。

百眼魔王(ひゃくがんまおう、千里眼とも言う)

百眼魔王は千里眼とも言います、百眼魔王は「西遊記」で、黄花観に住んでいる妖怪として登場しますが、千の目を持っている百眼魔王は、目から光を放つ妖術を持っていて人々は彼に近づくことができません。お手上げになった孫悟空は、菩薩の助けで百眼魔王を征服し三蔵法師を救出します。

西遊記の美人敵妖怪「白骨夫人(はっこつふじん)」

白骨精は、白骨夫人とも呼ばれています。「西遊記」には数多くの妖怪が登場しますが、白骨夫人は数少ない女妖怪の一人です。白骨夫人は、武術と妖術が高く三蔵法師の肉を食べたい一心であらゆる手段を使います。白骨夫人は、最初は16歳の美人に変身し、次は80歳の老婆に変身します。最後はヨロヨロの翁(おきな)に変身し、三蔵法師はその姿にだまされ、孫悟空を追い払ってしまいます。三蔵法師が危機一髪の時、孫悟空が現れ白骨夫人と戦います。孫悟空に負けた白骨夫人は正体を現し、孫悟空を追い払った三蔵法師は深く反省します。

西遊記の兄弟妖怪「金角大王(きんかくだいおう)、銀角大王(ぎんかくだいおう)」

金角 銀角

中国では、金角大王と銀角大王を略して「金銀角大王」と呼んでいます。「西遊記」で金角大王と銀角大王は、蓮花洞に住む妖怪として登場します。金角大王と銀角大王は、もと「太上老君」の金、銀角童子でしたが「太上老君」の五つの宝物をぬすみました。金角大王と銀角大王は、力を合わせて孫悟空と戦いますが、孫悟空の計略により負けてしまいます。孫悟空は金角大王と銀角大王、五つの宝物を「太上老君」に返します。

西遊記で国王に化けた敵妖怪「獅魔王(ししまおう)」

獅魔王は「西遊記」で、烏鶏国の国王に変身した妖怪として登場します。獅魔王は三蔵法師の肉を目当てに、烏鶏国を通り過ぎる孫悟空一行を待ち受けます。本物の烏鶏国の国王は、孫悟空の夢に現れ、現在の烏鶏国の国王は偽者であるということを訴えます。文殊菩薩の援助のもとで、孫悟空は獅魔王を征服し、烏鶏国の国王を救出します。

白鹿精

白鹿精は「西遊記」で、主に子供の肝臓を食べる妖怪として登場します。これを知った三蔵法師は、白鹿精をやっつけ多くの子供たちを助けるよう孫悟空に命じます。孫悟空、猪八戒、沙悟浄(さごじょう)の3人は、力をあわせ白鹿精をやっつけます。

黄ほう怪(こうほうかい)

黄ほう怪は「西遊記」で、碗子山(わんしざん)に住んでいる妖怪として登場します。三蔵法師が碗子山を通る時、捕まってしまいます。猪八戒と沙悟浄は、力をあわせて黄ほう怪と戦いますが、全然相手になりません。孫悟空が駆けつけ、猪八戒と沙悟浄を助けますが、やはり勝負がつかず神様の助けを求めます。

牛魔王(ぎゅうまおう)

「牛魔王」と孫悟空は、かつては義兄弟の仲です。牛魔王には「羅刹女」という美人妻がいます。二人の間には紅孩児という息子がいますが、一家3人とも「西遊記」で大変印象深い妖怪として登場します。火焔山の炎が三蔵法師一行を足止めてしまいます。火焔山の火を消すには羅刹女の芭蕉扇が必要ですが、孫悟空は小さな虫に変身して羅刹女のお腹に入ります。羅刹女は仕方なく、芭蕉扇を孫悟空に貸してあげます。火焔山の火を消され、三蔵法師一行はまた西へ向かいます。

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