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悟浄(さ・ごじょう、中国語でshawujingと発音します)は、小説『西遊記』の主要登場人物の一人です。孫悟空、猪八戒と一緒に三蔵法師を保護してインドへの旅を共にします。三蔵法師の三番弟子に当たりますが、西遊記の小説全体を通して登場する回数はそれほどありません。孫悟空、猪八戒ほど印象に残る人物とは言えません。

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西遊記

沙悟浄の弟子入り

沙悟浄は、もと天界の捲簾大将(けんれんたいしょう)という職を持っている役人でしたが、天の神様の宝である硝子(ガラス)の器を割った罪で天界から追い出され、唐(中国唐代を指します)の流沙河で人を喰う妖怪となります。ある日、天竺(インド)に経典を取りに行く人物を探して観音菩薩(かんのんぼさつ)と出会い、慈悲(じひ)を乞います。観音菩薩から沙悟浄という法名を与えられ、孫悟空、猪八戒の次となる三番目で三蔵法師の弟子となります。

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沙悟浄と作者のミス

沙悟浄

孫悟空、猪八戒の名前はすぐ言えても、沙悟浄の名前がなかなか思い浮かべない人がいます。三蔵法師の三番弟子なので名前をしっかり覚えても良いはずですが、なぜかすぐ出てきません。これは西遊記の一番の遺憾でもあり、作者の大きな「ミス」でもあります。「沙悟浄に関する描写と説明が薄い」ということは、西遊記小説の一番の失敗と言わざるを得ません。

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沙悟浄と三蔵法師

西遊記は玄奘法師という実際に存在した人物が、インドへ経典を求めて行く実話をもとにして書かれた小説です。しかし、玄奘法師(通常三蔵法師と呼びます)に関する話が小説全体を通してあるに関わらず、三蔵法師は孫悟空、猪八戒ほどインパクトが強くありません。三蔵法師に比べられないほどイメージが薄く、朦朧(もうろう)とした人物として描かれているところが西遊記の残念な所です。

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沙悟浄の呼び方

三蔵法師や孫悟空、猪八戒には「悟浄」と呼ばれていますが、普通の人には「沙和尚」と呼ばれています。なぜなら「悟浄」は、師や兄など目上の者の呼びかけのみに使用されるからです。沙を苗字、悟浄を名前と考えると簡単です。日本太郎という名前の人がいるとすると、普通の人は「日本さん」と呼ぶけど、親しい仲なら「太郎さん、太郎」と呼ぶのと一緒です。

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孫悟空に信頼されている沙悟浄

西遊記小説の全体から見ると「沙悟浄はそれほどの役でもない」と言えるでしょう。しかし、三蔵法師を保護して旅の最終目的を果たすうえで、彼の役割は決して無視できません。また、孫悟空から絶大な信頼を得ていて、孫悟空がいない時の「三蔵法師の保護係り」として期待されています。

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沙悟浄の武器と武力

降妖宝杖

沙悟浄の武器は、半月刃の杖、「降妖宝杖」(“降魔の宝杖”とも呼ばれています)です。沙和尚と呼ばれるぐらいなので、彼の持つ武器も僧侶っぽく、孫悟空の如意棒ほどおしゃれではありません。しかし、その重さはなんと5048斤(3トンあまり)もあります!孫悟空、猪八戒と同じく人間ではなく妖怪(仙人)なので、これぐらいの重さはなんとも思っていません。もと武官であったので、それなりの武術はありますが、孫悟空とは比べものになりません。

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沙悟浄の二つの宝物

九つの髑髏

さ・ごじょうは二つの宝物を持っていますが、それは「菩薩ヒョウタン」と首に掛けていた「九つの髑髏」です。菩薩ヒョウタンと九つの髑髏で宝船を作って三蔵法師を始めてとする4人を乗せ、河を渡った話は有名です。三蔵法師が西へ向かう旅で一番大きな妨げは、妖怪たちです。なぜ妖怪たちがこれほど三蔵法師を狙っているでしょうか。それは、三蔵法師は10回生まれ変わる間、一度も精を漏らしたことがない聖僧なので、三蔵法師を喰えば不老長寿できるからと妖怪たちの間で噂になっているからです。

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