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八戒(ちょはっかい、中国語ではzhubajieと発音します)は、三蔵法師の二番弟子として登場します。「猪」は中国語で豚の意味で、体が太っている怠け者の例えとしてよく使われます。豚はよく食べ、よく寝ますが、暇さえあればどことなく寝込んだり、食べ物を見ればすぐ口に入れたり、猪八戒は格好だけではなくしぐさも「豚」のようです。しかし、西遊記で孫悟空の次に人気があるのはおそらく猪八戒でしょう。

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西遊記

猪八戒の誕生秘話

猪八戒は元々天界で天の川の水軍を指揮する天蓬元帥(tianpengyuanshuai)でしたが、女癖が悪く、よった勢いで広寒宮の嫦娥に強引に言い寄ったため、猪八戒は天界から追い出され地上に落とされました。人間に生まれ変わるはずでしたが、誤って雌豚の胎内に入り黒豚の妖怪(ようかい)となりました。ちなにみ、中国から生まれた12干支(えと)の中に豚があるのをご存知ですか? 日本では猪(イノシシ)ですが、中国ではなぜ豚ですか? と聞く人がいるかも知れませんが、12干支の元祖が中国ですから中国の豚が日本に伝わってきて、猪に変化したと答えるしかありませんね。

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猪八戒はかわいい妖怪

猪八戒

言うまでもなく、猪八戒は妖怪です。妖怪といえば普通悪さをする怖いイメージですが、猪八戒は違いますね。猪八戒はとてもかわいい妖怪として作者に描かれています。孫悟空に比べると持っている技も少なく、パワーもそれほどではありませんが、しぐさや台詞(セリフ)が大変愛らしく読者(視聴者)の心に残る一役です。猪八戒の人物像を鮮明に、クリアに描写されていることは、「西遊記」という作品を文学的成功へと導いた要素でもあるでしょう。

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欠点だらけの猪八戒

西遊記という小説の中で猪八戒は、人を笑わせるコメディアン役として登場します。力持ちで、パワーもある程度あるので、孫悟空の助け役として妖怪と戦ううえでは功労が大きいと言えます。しかし、欠点(短所)が多いのも猪八戒の最も大きな特徴です。例えば、「食べ物を見れば目が無い」、「できるだけ楽をしよう」、「女好き」、「困難を恐れる」、「たまにうそをつく」など本当に数多くの欠点を持っています。ヘソクリのお金を大きな耳の中に隠したり、三蔵法師を挑発して呪文を言わせたりして、孫悟空を困らせることもしばしばあります。

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猪八戒は憎めない

怠け者で、意気地なしの猪八戒ですが、かわいい役として読者(視聴者)たちに親しまれているのは本当に不思議です。孫悟空の目を盗んで物を食べたり、寝込んだり、時にはうそをつくので普通なら憎んでもよいはずですが。これは西遊記を書いた作者のテクニックでもあり、また作者の意図でもあうように思われます。

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西遊記で「猪八戒の地位」

作者の猪八戒に対する評価は決して甘くありません。むしろ厳格(げんかく)と言ったほうがいいですね。しかし、作者は猪八戒を決して否定的な人物として描いたわけではなく、ある意味善意(好意)を持って猪八戒を書いています。これは猪八戒が愛らしい人物像として、大きな成功を収めた大きな要因と言えます。西遊記が文学的、芸術的、そして歴史的超大作として名を残したことは誰もが認める事実ですが、これは「猪八戒のコメディアン役」なしではあり得ないかも知れませんね。

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猪八戒と孫悟空

猪八戒は三蔵法師の二番弟子に当たりますので、孫悟空の弟分になります。食べるのが大好きで、働くのが大嫌いな猪八戒ですが、孫悟空の命令にはよく従います。これは「弟は兄貴が言うことを聞かなければならない」という中国儒教思想の表れとも言えます。嫌々ながらも三蔵法師と孫悟空の言うことを聞く猪八戒ですが、孫悟空を困らせるのもたくさんします。孫悟空が三蔵法師の呪文を何より怖がっているのを知りながらも、三蔵法師を挑発して呪文を読ませます。

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