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悟空(そんごくう、中国語ではsunwukongと発音します)を知らない中国人はおそらくいないでしょう。中国の人にとって孫悟空は、「正義の味方」でありまた「英雄」でもあります。孫悟空をテーマにした映画、ドラマ、アニメ、そして中国の伝統芸術である京劇が中国全土で常に放映されています。中国の子供たちは小さいごろから西遊記(さいゆうき)のアニメや漫画を見ていますが、その中でも一番好きな役はもちろん孫悟空です。孫悟空の話をすると楽しくて何時間も語り続ける子供さんもいるようです。

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西遊記

西遊記と孫悟空

西遊記は、唐の三蔵法師が経典を求めてインドへ旅する過程で起きている様々な不思議な話(怪談)で構成されています。西遊記の小説は100話となっていますが、西遊記が登場する場面は非常に多いです。小説の第1話から第8話までは、孫悟空の誕生から三蔵法師との出会いなど彼を中心に話が進められています。孫悟空は三蔵法師に助けられ、彼の一番弟子となりインドへの旅を保護する役割を果たします。

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孫悟空の原型は?

孫悟空

西遊記といえば孫悟空、小説の中で最も鮮明に描写されているのはおそらく彼ほかありません。もしあえてもう一人の名前をあげるとするなら、それは猪八戒(ちょはっかい)ですね。猪八戒については猪八戒の編で詳しく語ることにします。作品の中で孫悟空は、怖いもの無しのすごいパワーを持っている仙人(妖怪、神)です。実際の話しですが、玄奘法師がインドに着いてから色々案内してくれた人がいたらしいのですが、その人が孫悟空の原型となっていると推測されています。

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孫悟空は仙人?

孫悟空

孫悟空が普通の人間ではないことは間違いありません。では、彼を一体何と呼んだらよいでしょう? 如意棒をふるいながら悪い敵を次から次へと倒していく彼は、まさしく勇者です。彼の相手が妖怪とお化けとすると、妖怪若しくはお化けと呼ぶのはふさわしくないようです。しかし、仙人と呼ぶにはちょっと抵抗があります。なぜなら彼は戦いが大好きで、また騒ぎ(いたずら)も大好きだからです。彼を一体なんと呼んだら良いでしょう? 孫悟空のほか、よい呼び名が思い浮かびません。

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孫悟空の72術

きんとんうん

花果山で生まれた孫悟空は、山に住む猿(サル)たちの王として「美猿王」と呼ばれます。限りある命にはかなさを感じた彼はある日、須菩提祖師(しゅぼだいそし)という仙人のもとに弟子入りし、孫悟空の名前と金団雲(きんとんうん)の術を始めとする72変化の術を習得します。このように孫悟空という名前は、須菩提祖師という仙人からもらったわけです。すごい術を身につけた彼は、どんなに巧みに化けた妖怪でも一目で見破ることができます。また、その場で一回転することで10万8千里もの遥か遠くまで行くことができるのも、彼が習得した72術の一つです。

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孫悟空の別名

「美猿王」のほか、孫悟空が気に入っている呼び名とすれば「齊天大聖」です。彼は天界に二度呼ばれますが、「齊天大聖」は二度目に召された時、与えられた何の権限も職務もない役職です。でも、最初これを知らない彼は「自分は齊天大聖である」と会う妖怪(お化け)に誇ります。みんなに馬鹿にされやっと「齊天大聖」は何の権限もない役職であることを悟った彼は、天界で暴れます。三蔵法師は彼をよく「孫行者」と呼びますが、猪八戒は機嫌が良い時は「兄貴」と呼び、気分を損ねた時は「孫猿子」と呼びます。

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孫悟空の中国人役者

日本では香取慎吾が西遊記の映画で孫悟空を演じていますが、中国では六小霊童という人が孫悟空役を演じ、一躍中国の大スターとなりました。孫悟空の役をあまりにも上手に演じたので、西遊記の映画といえば孫悟空役は決まって六小霊童ということになりました。六小霊童は孫悟空の役作り、特に目(中国では火眼と呼んでいる)を鍛えるために、暗い部屋の中に蝋燭(ろうそく)をつけ2時間見つめるなど大変な努力をしました。おもしろいことに、六小霊童の祖父も父も孫悟空の役者で、3代続けて孫悟空の役を演じたわけです。

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