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西遊記は中国古典名作の一つとして中国のみならず、世界の人々に親しまれている小説です。西遊記の主人公と言えば、三蔵法師、三蔵法師の3人の弟子である孫悟空(そんごくう)、猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)ですが、全100話となっている西遊記には、数多くの人物(妖怪、魔王、仙人、菩薩)が登場しています。人間社会に善良な人と悪人がいるように、妖界にも良い妖怪と悪い妖怪がいます。孫悟空、猪八戒、沙悟浄は言うまでもなく人間ではありません。彼らは妖怪でもあり、仙人でもあります。ここでは主人公以外で、西遊記に登場する印象深い登場人物についてご紹介します。

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西遊記

西遊記に登場するその他の登場人物

須菩提祖師(しゅぼだいそし)

須菩提祖師は孫悟空に武術を教えた先生で、不老長寿術、72変身術などに大変精通している仙人です。は、孫悟空がいろんなことに対する理解(悟り)が早いことから、「孫悟空」という名前をつけたそうです。須菩提祖師は孫悟空に名前をつけてから、10年間に渡って不老長寿の術、72変身術(変化の術)、そして10万8千里を一気に飛べる術などを惜しみなく孫悟空にあらゆる武術を伝授します。須菩提祖師の苦労のおかげもあり、孫悟空は「普通の猿」から西遊記で最も輝くヒーローに変身します。「西遊記」で須菩提祖師が登場する場面はそれほど多くありませんが、彼の功労は誰より大きいものです。

釈迦如来(しゃかにょらい)

日本では釈迦如来と言いますが、中国では「如来佛祖(にょらいぶっそ)」といいます。つまり、お釈迦様を中国語で「佛祖」と言うわけです。「西遊記」で釈迦如来は高等な術を豊富に持ち、孫悟空がいくら頑張って飛んでも彼の手のひらから逃れない場面があります。孫悟空がどんなに強くても、釈迦如来とは比べようがありません。釈迦如来は西遊記で数多く登場し、孫悟空を助け三蔵法師を救出するとともに、妖怪をやっつけます。西遊記で観世音菩薩の次に、登場する回数が多い人物(仙人)かも知れません。

太上老君(たいじょうろうくん)

太上老君も「西遊記」の小説で、多数登場する人物です。太上老君も釈迦如来や観世音菩薩のように、孫悟空が困った時によく現われ妖怪をやっつけます。太上老君は数多くの武器と宝物を持っていますが、またそれがよくぬすまれます。太上老君の宝物をぬすんだものは、実は彼の身辺の人(のちに妖怪となる)です。孫悟空が耳の中に入れて持ち運ぶ如意棒(にょいぼう)は、太上老君が作ってあげたそうです。

観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)

観世音菩薩は、西遊記で最も多く登場する菩薩です。観世音菩薩は、世の中の苦難と苦しみの声が聞こえる菩薩として知られていて、「西遊記」では孫悟空がピンチの時よく現れます。蓮の玉座は観世音菩薩のシンボルであり、花かごは観世音菩薩の武器であると同時に宝物でもあります。紅孩児(こうがいじ)、白馬などを征服し、三蔵法師のインドへの旅を多くの場面で助けた菩薩といえば観世音菩薩です。

六耳び猴(ろくじびこう)

「西遊記」で孫悟空を除いてもう一人の猿といえば、六耳び猴です。六耳び猴は、三蔵法師が孫悟空を追い払った隙に「孫悟空」に化けて三蔵法師を食べようとします。危機一髪で、またも孫悟空が登場し六耳び猴と戦います。しかし、勝負がつかず苦戦の戦いが続きます。釈迦如来が孫悟空の助け役として登場し、六耳び猴は敗北して孫悟空の姿から自分の姿に戻されました。

九頭ふ馬(きゅうとうふば)

九頭ふ馬は九つの頭を持っている魔王として、西遊記で大変凶暴な妖怪です。九頭ふ馬は「西遊記」で三蔵法師の生命(いのち)をねらうわけではありませんが、悪いことをしたことが三蔵法師に知られ、三蔵法師が孫悟空に命じやっつけることになります。なかなかの妖怪で孫悟空は手を焼いてしまいますが、天の神様の甥にあたる二郎真君が応援で現われます。

牛魔王(ぎゅうまおう)

「牛魔王」と孫悟空は、かつては義兄弟の仲です。牛魔王は美人妻の羅刹女(らせつにょ)がいて、二人の間には紅孩児(こうがいじ)という子供妖怪がいます。一家そろって「西遊記」に登場する「妖怪一族」ですが、一家3人ともすごい妖術と武器を持っています。

紅孩児(こうがいじ)

紅孩児の武器は、火を放つ「火尖槍(かせんそう)」です。西遊記には数多くの妖怪と魔王が登場しますが、紅孩児の年齢設定は6、7歳として西遊記で一番押さない子供妖怪です。しかし、紅孩児は火焔山(かえんざん)で300年の修練を重ねた妖術の高い妖怪です。三蔵法師は10回生まれ変わる間、一度も精を漏らしたことがない聖僧なので、三蔵法師を喰えば不老長寿できるからと妖怪たちの間で噂になっています。あらゆる妖怪たちは、不老長寿を求め三蔵法師をねらっています。

羅刹女(らせつにょ)

西遊記には数多くの美人妖怪が登場しますが、羅刹女もその中の一人です。羅刹女は「牛魔王」の妻で「芭蕉扇(ばしょうせん)」という武器を持っています。三蔵法師一行の通り道に、燃え続けている火焔山が現れます。火焔山の火を消すにはどうしても羅刹女の武器である「芭蕉扇」が必要ですが、孫悟空には巧みに芭蕉扇を手に入れ、火焔山の火を消します。

百眼魔王(ひゃくがんまおう)

百眼魔王は西遊記で、千の眼を持っている不思議な妖怪として登場します。千里眼は眼からすごい光を放ち、自分に近寄れなくします。72変身術を持っているさすがの孫悟空もこれにはお手上げです。最終的には菩薩の助けで、三蔵法師を救出することができます。中国語で千里眼は、「遠くまで見えるすごい眼、」という良い意味で使われています。

独角じ大王(どくかくじだいおう)

独角じ大王は、もとは太上老君が乗っている牛でしたが太上老君の童子が居眠りをしている隙間を計って、太上老君の宝物をぬすみます。西遊記で主の宝物をぬすんで妖怪となったものは数多くいますが、独角じ大王もその中の一人です。妖術を使って三蔵法師、猪八戒、沙悟浄を捕まえた独角じ大王は、孫悟空の如意棒まで奪い孫悟空はお手上げ状態になります。釈迦如来の指示により太上老君に応援を要請します。太上老君が現れ独角じ大王を捕まえ、三蔵法師、猪八戒、沙悟浄は解放されます。

白骨夫人(はっこつふじん)

白骨夫人は、西遊記で最も有名な美人妖怪です。「西遊記を知っているなら白骨夫人を知らないはずがない」というぐらい、白骨夫人の話はとても有名です。白骨夫人は、三蔵法師のインドへの旅の中で会う数少ない女妖怪です。白骨夫人は武術が高く、剣の名人です。彼女もほかの妖怪と同じく、三蔵法師の肉を食べて不老長寿を願う妖怪の一人です。白骨夫人は、最初は16、7歳の少女に変身し、次は80歳の老婆に変身します。最後はヨロヨロの翁(おきな)に変身し、三蔵法師が孫悟空を追い払うようにして、三蔵法師を捕まえます。肝心な時に、孫悟空は現れ白骨夫人をやっつけ、三蔵法師を救出します。中国の子供たちは小さい頃から、西遊記を漫画(マンガ)や絵本を通して触れることが多いですが、多くの絵本で「白骨夫人」の話を取り入れています。

白馬(はくば)

白馬はもと、西竜王の三番目の太子でしたが、天の神様の宝物を燃やした罪で大変なことになりますが、観世音菩薩のおかげで三蔵法師の白馬になります。三蔵法師の馬として、足として、どんなに辛くても我慢し続けた白馬の功労は大きいものです。影ながら肝心な時には、孫悟空を助け妖怪をやっつけます。西遊記で白馬の存在は薄いですが、三蔵法師が乗っているため西遊記に登場する回数は多いです。

竜王(りゅうおう)

竜王とは天の神様の命令で、東西南北の四つの竜宮で海を管理する王のことです。四人の竜王の中で、東の海の竜王が一番強く、ほかの竜王たちも彼の命令に従います。竜王は、海の生き物のほか、風と雨も管理する大変重要な任務を果たしています。西遊記で竜王が登場する場面は多く、数多く孫悟空を助け、風を作ったり雨を降らしたりします。

二郎真君(じろうしんくん)

二郎真君は、天の神様の甥にあたる人物として武力が強く、使用している武器は三叉両刃の槍です。二郎真君は73変身術を持っているので、72変身術を持っている孫悟空も二郎真君には勝てません。孫悟空にとっては強い相手ですが、孫悟空を助け九頭ふ馬をやっつけます。

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